あらすじ
あらすじ
伝説の宇宙海賊ガルド・レイヴンが死んだ。
その途端、元副船長をはじめとする部下たちは一斉に反旗を翻し、艦隊も財産も戦力も根こそぎ奪って逃亡。あとを継いだ二代目船長レオに残されたのは、廃船寸前にしか見えない一隻の宇宙駆逐艦だけだった。
乗組員は、引退寸前のヨボヨボな爺さん五人、料理と会計が取り柄の世話焼きなおばちゃん、壊れかけの旧式アンドロイド三体。
「なるほど。親父は最後に、俺へとんでもないポンコツどもを押しつけたらしい」
だが、レオは何も知らない。
老人たちは、かつて銀河を震撼させた歴戦の勇者。
おばちゃんは、小国を殲滅できる私兵を持つ宇宙最大企業の会長。
旧式アンドロイドは、超絶的な処理能力を隠した最新鋭機。
そしてボロ船の正体は、通常ワープの限界を超える光速八十万倍の超高性能エンジンと、敵艦隊百隻を一隻で殲滅できる力を秘めた規格外の宇宙駆逐艦だった。
しかも、死んだはずの父親は脳内データを艦のメインコンピュータへ移植し、ホログラムとなって息子の前に出現する。
「一番のポンコツはお前だ! 今すぐ自爆ボタンから手を離せ!」
父親の怒鳴り声もどこ吹く風。
レオは失敗するたびに仲間たちに救われ、おばちゃんの裏工作によって危機を切り抜け、天災級のポンコツぶりを悪運だけで乗り越えていく。
それでも本人は、すべて自分の実力と名采配による勝利だと信じて疑わない。
「俺も、ついに一人前の大海賊になったな!」
奪われた艦隊と財産を取り戻すため、史上最弱の船長と銀河最強の仲間たちによる、勘違いだらけの痛快宇宙逆襲劇が始まる。