あらすじ
僕は高宮健。並木小学校の5年2組。
見た目も中身もごく普通の小学生だけど、実は僕、とんでもないことに気づいてしまったんだ。
それは、クラスのマドンナ『エミリーちゃん』のことが好きだってこと──!
彼女は日本とフランスのハーフで、金髪ツインウェーブとビー玉みたいな青い瞳が最高に可愛い、ちょっと天然な女の子。
今日こそ彼女に話しかけて、僕の気持ちに気づいてもらうんだ!!
……そう決意した僕の周りを、クラスメイトという名の「激しい雑音」が邪魔をする。
「ちょっと男子!サボんないでよ!私たちばっかり掃除してるじゃない!」
絢ちゃんの横にいつもくっついてる、超絶過保護ガードの田代さんが目を三角にして怒鳴ってくる。その横で、学級委員の志堂さんが申し訳なさそうにオアシスマイルを浮かべている。
「健がぼーっとしてるせいで、僕まで怒られたじゃないか!」
横でしれっと正論を吐きながら呆れているのは、幼馴染の潤。
「おーい!健!早く片付けてサッカーしようぜー!」
廊下の窓から人差し指でボールを回しながら、ニシシと笑っているのはお調子者の剛士。
その他諸々。
うるさーーいっ!ちょっとは空気を読んでくれよ!!
ただエミリーちゃんに近づきたいだけなのに、周囲の雑音が多すぎて一歩も前に進めない僕……。
ジャンケンに負けてゴミ捨てに行かされた僕を、あんな世にも恐ろしい「ラッキースケベ修羅場」という大災害が待ち受けているなんて、この時の僕は知る由もなかったんだ……。