あらすじ

繁華街の外れにある、小さなゲームBAR《Re:play》。 店長の雨宮ミナ、32歳。 安い給料。少ない休み。報われない仕事。 毎日のように「もう辞めよう」と思いながら、それでも彼女は今夜もカウンターに立っている。 そんな《Re:play》には、スタッフさえ説明できない奇妙な噂があった。 午前零時を過ぎたころ。 人生に迷った人間の前にだけ、 「選ばなかった人生」を見ることができるゲーム が現れるという。 あの日、告白していたら。 あの会社を辞めていたら。 夢を諦めなかったら。 別れを選ばなかったら。 プレイヤーは一度だけ、もうひとつの人生を見ることができる。 ただし―― ゲームが終わっても、過去を変えることはできない。 それでも人々はゲームを終えると、それぞれの答えを胸に店を出ていく。 ミナはずっと、そんな客たちを送り出す側だった。 ところがある夜。 閉店後の誰もいないテーブルに、一枚のカードが置かれていた。 そこにはこう書かれていた。 《雨宮ミナが、この店を辞めた世界》 これは、人生に迷った人々が集まる奇妙なBARと、 自分の人生だけは選べなくなってしまった、一人の店長の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/14
  • 現在の作品午前零時、人生をやり直すBARで。