あらすじ
白鳥杏樹(28歳)。白鳥グループの若き女性社長。
その夫・白鳥翔(33歳)は、同規模の竜宮寺グループの次男坊であり、世界的競合に立ち向かうための“政略結婚”の相手だった。
表向きは完璧な夫婦。しかしその実態は
「プライベートでの接触禁止。寝室も別々。互いの恋人は認め合う」
という冷徹な契約のもと、仮面を被り続ける日々。
杏樹には幼馴染で社長秘書の恋人・神宮寺真人。
翔には美しいデザイナーの恋人・美咲。
彼らはビジネスパートナーとして、ただグループの利益と発展だけを優先していた。
すべては、偽装のはずだった。
しかしある日、外資系企業のCEO・ルーカスが白鳥グループに接近。
彼は杏樹に魅了される一方、グループそのものを乗っ取ろうと暗躍する。
さらに社内の機密情報が次々と外部に流出。
杏樹は「社内に裏切り者がいる」と確信し、翔と共に調査を開始する。
そして翔は、ルーカスの組織に“二重スパイ”として潜入するが……。
その過程で彼が目にしたのは、自身の出生に関わる衝撃の真実だった。
それは、白鳥家と竜宮寺家に共通する“過去の闇”。
マネーロンダリング、未解決の事故、そして二つの家族を呪縛するある契約。
神宮寺真人が密かに隠し持つ“あるファイル”には、その全てが記録されていた。
彼は杏樹を守るため、真実を隠し続けていたのだ。
後継ぎ問題を口実に外堀を埋める両親。
社内で暗躍する正体不明の敵。
ルーカスの持つさらなる野望。
「誰を信じる? 誰が敵で、誰が味方なのか?」
疑心暗鬼が渦巻く中、杏樹と翔は互いだけを信じる“共犯者”となる。
かつて愛のなかった契約結婚は、やがて彼らを“最も危険な愛”へと導いていく。
偽りの指輪が解かれる時、
明かされるすべての真実と――
二人が選ぶ未来とは。
「お前を守る。それが、俺に与えられた最後の使命だ」
「私も……あなたを信じる。たとえ世界が敵になっても」
恋と策略、真実と嘘。
仮面夫婦の“デュアル・ゲーム”が、今、幕を開ける。