あらすじ
山登りするんですね、爽やかでいいですねとか言われますが、実際は一週間風呂に入らなくて臭いとか睡眠も栄養も適当にしかとらないとか自分は勉強も仕事もしないで山に入り浸ってていいのかとか、そういう大事なことまで忘れてしまうロクでもない趣味だと思います(偏見です)。一方で自分のやってることがあまりにも馬鹿馬鹿しくて日々の悩みを相対化できるスバラシイ趣味でもあります。そんなゆかいな山登りをテーマに歌を詠んでみました。
《用語解説》
歩哨:北アルプスのジャンダルム峰(3163m)のこと。ジャンダルムはドイツ語で歩哨の意味。
ブリキの天使:ジャンダルムの山頂にある天使の形をした小さなブリキの看板。
藪漕ぎ:時には背丈より高い藪を掻き分けて山の中を歩く頭のおかしい登山。方向をよく見失うので、時々高いところに登って草の上に顔を出す。何もないときは肩車するしかない。
三十歩:深い雪を掻き分ける人間ラッセルは超疲れるので三十歩くらいで先頭を交代する。多分これは筆者が根性なしだったからで、本当はもっと長くやるものかもしれない。
雉撃ち、花摘み:草陰で用を足すことの隠語。そのポーズが雉を撃つ姿やしゃがんでお花を摘む姿に似ていることから。
懸垂下降:垂直の壁を、ロープを使って摩擦でブレーキをかけながら降りる技術。今は器具を使うが、その昔は自分の腕とか体とかに巻き付けてその摩擦でブレーキをかけた。超痛い。