あらすじ

誰も来ない旧校舎三階の第二美術室。 高名な日本画家を母に持つ高校二年生・雪村藍は、そこでだけ絵を描いていた。完璧に描けても、完成させることはできない。そんなある日、描きかけの百号キャンバスに、知らない誰かの筆が三本加えられていた。 怒りながらも消せなかった藍は、キャンバスの余白に抗議を書く。 返ってきたのは、容赦のない一言だった。 「あなたの空は、息をしていなかった」 名乗らない。詮索しない。顔を合わせない。相手の描いたものを消さない。 四つの約束と曜日制で始まった、絵だけの文通。 名前も顔も知らない相手の線に救われ、藍の絵は少しずつ息をし始める。 けれど、その相手は―― 一年前、藍の絵を「うまいけど、なんにも言ってなくない?」と切り捨てた、教室でいちばん苦手な同級生・朝比奈茜だった。 三月、旧校舎は解体される。 完成できない少女と、描いた線を直せない少女。 正反対の二人は、消せない傷跡ごと、一枚の絵と恋を完成させられるのか。 百合×美術×匿名交流で描く、期限つきの創作青春ラブストーリー。 ※全32話・約8.8万字。完結まで毎日更新予定。ハッピーエンドです。

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カクヨム
カクヨム2026/08/14
  • 現在の作品わたしの絵の続きは、きみが描く