あらすじ
回帰して三十年。二度目の人生で魔王を倒し、世界を救った俺――ヴェル・コルス。
……だが、魔王が倒れた瞬間、足元が消えた。
気づけばそこは、出口のない無限ダンジョン。力ずくでは壊せず、魔法は制限され、一人では開けない扉ばかり。
しかも一緒に落ちてきたのは、剣もまともに持てない少年・トビー、本番で固まる魔導師ミラ、やる気を捨てた元冒険者ゲイルの三人。
「……俺は世界を救ったんだぞ。なんで今度は役立たずの教育係なんだ」
休みたい。本当に休みたい。だがこいつらを育てなければ、ここから出られない。
これは、世界を救い終えた最強の回帰者が、不本意ながら弟子を育て、ダンジョンの秘密に迫り、ようやく「誰かを頼る」ことを学ぶ物語。