あらすじ

体質のせいで、酒を一滴も飲めないまま三十六年生きた。 相良直人が異世界で授かったのは、《酒精耐性》——ただ人並みに飲めるようになる、それだけの能力だった。味の知識も、造りの技術もついてこない。初めての麦酒は、夢見た味よりずっと苦かった。 水郷都市の酒場で出会ったのは、飲めるのに飲まない料理人リゼット。杯を自分で一つに制限する護衛ガイ。三人は伝説の酒《アクア・ウィーテ》を追い、七つの土地を巡りながら、ナオは一杯ずつ味と言葉を覚えていく。 けれど「意味のある一杯なら、人を救える」——その思い込みが、取り返しのつかない事故を招く。 これは究極の酒を探す物語であり、違う杯のまま同じ食卓にいる方法を学ぶ物語である。

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カクヨム
カクヨム2026/08/14
  • 現在の作品異世界アクア・ウィーテ ―酒を飲めなかった男の一杯帳―