あらすじ
転生したら奴隷になりました、魔力を得て楽しく暮らしてます。
ブラック企業で働き、過労の末に命を落とした伊勢仁、24歳。
次に目を覚ますと、そこは見知らぬ異世界だった。
「おはよう、私の可愛いジン」
金髪の女性にジンと名付けられ、新しい人生が始まった――はずだった。
しかし、貧しい家に生まれたジンは、10歳になると奴隷として売られてしまう。
過酷な労働。
粗末な食事。
自由のない生活。
前世のブラック企業を思い出し、
「……またかよ」
と、最初は絶望するジン。
だが、同じ奴隷として働くブライ、レイ、ラックと出会い、魔法の存在を知る。
「ヒールって、こう?」
遊び半分で唱えた言葉から、奇跡が起こった。
――魔法が使える。
しかもジンには、本人も知らなかった特殊な力と便利なアイテムボックスまであった。
ならば――
奴隷生活を、少しでも快適にしてしまえばいい。
疲れたらヒール。
食事が不味ければ火魔法で焼いて工夫する。
水と火の魔法で風呂を作る。
仕事の合間にこっそり魔物を狩り、肉を焼いて食べる。
果物を集めて酒まで作る。
そして、看守に見つかれば――
「……肉、食べます?」
「…………」
「一緒に食べません?」
なぜか奴隷と看守が仲良くなっていく。
過酷な労働環境は変わらない。
奴隷という身分も変わらない。
それでも、仲間と笑い、工夫して美味しいものを食べ、魔法を使い、時には仕事をサボって遊ぶ。
ジンたちは、奴隷だからこそ楽しめる毎日を作っていく。
そして長い奴隷生活の果てに、ついに彼らは何を手に入れるのか。
これは、異世界に転生した青年が、魔法と仲間と少しの工夫で、奴隷生活を全力で楽しんでしまう物語。