あらすじ

ベルセイン家に仕えて十三年。  ロザリー・ウェルズは雑用係として、宴席の準備から経費の管理、護衛や旅程の手配まで、誰の担当でもない仕事を引き受けてきた。  しかし王国執政卿候補の顔合わせ当日、上司の失敗を押しつけられ、その場で解雇されてしまう。  帰る場所も、今夜の宿に使えるお金もない。  そんなロザリーの前に現れたのは、執政卿候補の一人、セドリック・ハルフォードの護衛官だった。  連れていかれた酒場で、セドリックは彼女へ告げる。 「君を雇用したい」  彼だけは、華やかな宴席の裏側でロザリーが何をしていたのか、その仕事の価値を見抜いていた。  新しい職場は、人手不足。予算も時間も足りず、執政選を争う候補者たちも一癖ある。  頼れるものは、小さな手帳と十三年分の経験だけ。  誰かのために働くことしか知らなかった雑用係が、自分を見つけてくれた人の右腕となり、やがて王国を動かしていく。  これは、自分の席を持たなかった女性が、初めて隣に立ちたいと思える人と出会う物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/13
  • 現在の作品解雇されたその日、王国執政卿候補から「君を雇用したい」と言われました