あらすじ
33歳のギャラリスト・榊美冬は、かつて画家を目指していた。
才能がないと自分で見切りをつけ、27歳で筆を置いた。
今は、描く人を世の中へ送り出す仕事に誇りを持っている。
そんな彼女が出会ったのは、23歳の無愛想な新人画家・朝倉朔。
まだ売れない。評価もされない。
才能があるかどうかさえ、誰にも分からない。
それでも朔は、当たり前のように言う。
「十年後も描いてますよ、俺」
描くことをやめた美冬と、描くことをやめない朔。
十歳差の二人が出会ったとき、終わったはずの夢と恋が、もう一度動き始める。