あらすじ

人と話すことが苦手なヒルデは、父から受け継いだ店を潰してしまった。

誰にも相談できないまま、土地も店も失い、逃げるように身を寄せたのは町外れの修道院。

そこでも人付き合いが苦手な彼女は、納屋掃除や家畜の世話を任される。

けれど、ヒルデには一つだけ、人より少し得意なことがあった。

――人の話を聞くこと。

懺悔室で黙って人々の話を聞き、写本を続けるうち、司祭から子供向けの聖典を書いてほしいと頼まれる。

そこで彼女が書いたのは、歌えない鳥、売れないパン屋、失敗ばかりの魔法使い。

どれも、特別ではない者たちの物語だった。

そしていつしか、彼女の物語は人々の心を救い始める。

人と話せなかった女性が見つけた、自分だけの「誰かを救う方法」。

これは、そんな彼女が「無口な聖女」と呼ばれるまでの小さな物語。

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アルファポリス
アルファポリス2026/08/13
  • 現在の作品接客が苦手で父の店を潰した私、修道院で聞き役に徹していたら童話で人々を救う『無口な聖女』になっていました