あらすじ
やる気のない新高一・相葉裕介の取り柄は、よく回る口だけだ。おまけにそばにいるのは、大した術も使えぬくせに口だけ達者な幼女守護霊ロリエ。
だがその「口先三寸」で、学校に現れた怪異と“話をつけて”しまう力を持っていた。怪異は退治すべき脅威だと信じる陰陽師一族の令嬢で若手女優の先輩・久ヶ原瑞穂は、怪異と対話し成仏へ導こうとする裕介と激しく衝突する。
最初の事件「トイレの花子」は、この世に生まれられなかった水子たちの集合霊だった。誰にも覚えられず、記録にも残らない存在が、他人の記憶を奪ってまで「ここにいた証」を欲しがっていると知った裕介は、瑞穂の退魔とは別のやり方で、言葉と嘘を交えながら彼らの未練を解きほぐしていく。
怪異と人間、そのどちらの願いも切り捨てない在り方が、二人のぎこちない共闘の始まりとなる。
******以降、キャッチコピー的なもので***
祓わない。殴らない。でも、言葉で怪異は動く。
退魔させる気? ないない。
ボコるのも滅するのも性に合わないし、そもそもやる気もない。
だけど俺には、“口先三寸”がある。
嘘八百でも、たった一言の真実でも。
言葉が届けば、怪異も納得。……たまに成仏。
相棒なのはTV脳で御姿幼女なご先祖様。
相手するは超絶美麗な断罪系女王様。
これは、落第退魔師の俺が“口先だけ”で怪異に挑む、異色の退魔譚。
ウソと本音のあわいにこそ、真実がある。
口先だけの除霊術。その是非は——あんたが見届けてくれ。