あらすじ

「翌朝、後輩は、密室殺人の容疑者になった」——。  大学三年の初夏。就活より推理小説を優先してしまうミステリーオタク・朝比奈皐月は、真上の部屋から聞こえた「女の声」に嫉妬して、祖母譲りのおまじない『お邪魔します』を、つい唱えてしまう。  翌朝わかったのは、信じがたい事実だった。無口な後輩・八雲駆の部屋には、四年前この部屋で殺された地縛霊——元刑事・神代結月がいる。駆には姿が見えるのに、二人は話せない。死者が生者へ意味を伝えようとすると、脳を焼く「殺意のハウリング」が起きるからだ。唯一、皐月の『お邪魔します』だけが、生者と死者の“間”に立つアースとなり、三分間だけ声を通す。  その日、足元の二〇四号室で密室殺人が起きる。現場は、四年前に結月が殺された部屋の“再現”で、第一発見者の駆が容疑者にされてしまう。  現場を運ぶ駆、推理する結月、矛盾を撃つ皐月。三人で、ようやく一人の探偵になる。触れ合えない三人が、事件を重ねるごとに、家族のようになっていく。  そして最後に待つのは、ひとつの喪失と、ひとつの帰還——。  ※全21話で完結。第一部「結月の箱庭」(第1〜15話)で神代結月殺害事件が解決し、第二部「聞こえない探偵」(第16〜21話)で、皐月自身をめぐる謎が決着します。

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カクヨム
カクヨム2026/08/13
  • 現在の作品殺された彼女は、三分間だけ喋る 〜デッドロック・ホームズの箱庭〜