あらすじ
世界の運命はひとつの予言に託された。そして彼女の運命は、俺に――。
東京の薄暗い路地裏。友人を庇い、裏切られた末に命を落とした橋本大樹(はしもと・だいき)。
しかし、彼が目を覚ましたのは永遠の闇ではなく、異世界『アエテルガルド』の冷たい石造りの部屋――古代の魔法陣の上だった。
そこで大樹が出会ったのは、銀髪に黄金の瞳を持つ少女、アサヒナ・ユキ。
彼女との出会いの瞬間、大樹の胸に理由のない懐かしさが走る。それと同時に、彼の中に眠っていた規格外の固有能力(ユニークスキル)――【コピー】が覚醒する。相手の魔力の流れを読み取り、あらゆる魔法や技術を模倣・再現する力。
だが、二人の出会いは決して偶然ではなかった。
古の遺跡の奥深くに刻まれた千年前の予言。
ユキは世界を闇から繋ぎ止める『太陽の娘』であり、世界の存亡を握る鍵だった。そして今、王都の空を覆う黒雲の奥で、巨大な赤き瞳が静かに目覚めようとしている――。
二刀流の探索者ライゼンをはじめとする仲間たちと共に、未踏領域や古代遺跡へ挑む大樹。
しかし、世界の秘密に近づくにつれ、残酷な真実が明かされていく。
もしも『黎明』が消え去り、彼女を失うことになったなら――
世界を救うはずだった男は、自らの手でこの世界を終わらせることになる。