あらすじ
犯罪を犯す前に、犯罪者になれる社会。
西暦2108年、日本。
全国民に埋め込まれたチップから送られる膨大なデータを基に、AIは人間が犯罪へ至る危険性を「犯罪予測値」として算出していた。
70%を超えた者は、まだ何もしていなくても拘束される。
それでも犯罪は減った。
だから人々は、この社会を受け入れている。
警察庁公安局刑事部、捜査第一係。
凶悪犯罪を追う刑事・間渕蓮太郎もまた、犯罪予測値を信じて職務にあたっていた。
――あの事件が起きるまでは。
犯罪を予測するはずのチップが壊れた時、蓮太郎は「予測される犯罪」と「実際に犯された罪」の境界に立つことになる。
その罪は、まだ起きていない。