あらすじ

魔法による殺人の罪で処刑された魔女、リゼ。 次に目を覚ましたとき、彼女は見知らぬ世界の赤子に生まれ変わっていた。 魔法は使える。ただし、以前よりずっと弱い。 火を起こし、失せ物を探し、日々の暮らしを少しだけ便利にする程度。それでも静かに生きていくには十分だった。 ところがある冬の夜、親しくしていた少女が奇妙なものを見るようになる。 「黒い人。こっち見てる」 やがて村で囁かれ始める、ひとつの言葉。 ――魔女。 リゼには理解できなかった。 魔女なら、使った術を調べればいい。 魔力の痕跡を確かめればいい。 人を裁くなら、本当にその人がやったのか確かめればいい。 けれど、この世界の誰も、そんな方法を知らなかった。 証言が新たな証言を呼び、疑いが次の疑いを生み、無実の人間が次々と「魔女」になっていく。 そしてリゼ自身もまた、生き延びるためにひとつの嘘をつく。 これは、魔女のいない世界で始まった魔女裁判と、そこにただ一人紛れ込んだ、本物の魔女の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/13
  • 現在の作品魔女なき世界に祝福を