あらすじ
カドコミ漫画原作コンテスト【ナツガタリ'26】応募用の作品となります。
コンテストでは6エピソード以上の作品は選考対象外となるため、完結済みと設定しておりますが、内容的には続けられる未完の状態です。
ただし、ある程度結末が予想できるようキャラクターや用語の設定で一部ネタバレを含んでおりますので、ご承知おき頂けますと幸いです。
あらすじ:
魔術と法が融合した世界
エルドラド王国には真実を司る神、シンセリアによって真実を導くための手段、神判が与えられた
その結果、単なる話し合いでは終わらない大きな揉め事や裁判に発展するような問題は、神判によって裁かれることとなる
だが、それでもなおこの世には巨悪がはびこり、一方的に苦しめられる人々がいた
そんな断罪される人たちの前に、一筋の光(救い)が現れる
その光の名は、セレスティア・ローゼンバーグ
後にエルドラド王国と世界を救うことになる、弁護士令嬢である
最初の方は断罪イベントが発生し、そこに後からセレスティアが乗り込んでくる形で物語が進みます
世界観:
魔術と法が融合した世界
エルドラド王国では過去に法を無視して口の上手いものが冤罪をでっち上げたり、権力者が他者を虐げる暗黒の時代があった
それを憂いた真実を司る神、シンセリアは人に真実を導くための手段を与えた
それが、神判である
魔術は一部貴族や軍事関連に適用されており、医療も進歩している
魔導具も存在し、通信や防衛関連でも使用される
また、呪いにかんする呪具も存在している
キャラクター:
セレスティア・ローゼンバーグ
主人公
常に凛とした佇まいの公爵令嬢で、法魔導代言士
艶やかな黒髪のストレートヘア、理知的な切れ長の瞳
法魔導弁護士の証である青いローブを羽織っている
かつて天才法魔導弁護士と呼ばれた父親アーサーを持つが、何者かの陰謀によって無実の罪で処刑され、一時没落しかけた過去を持つ
父が殺されたことで、神判が権力者の都合のいい道具になっていることに絶望する
だがそれと同時に神判を極めれば、どんな権力者も罪を裁くことが出来ると気づき、狂ったように勉強して王国最難関の法魔導代言士の資格を得た
彼女の最終目的は父親を貶めた相手への復讐であり、その過程で自分と同じように理不尽に断罪され、涙を流す人々(令嬢たち)を助けること
神判では隙のない弁護をするが、実は大の甘党
頭を使いすぎると糖分が切れ、レオンが持ってくるスイーツに目を輝かせる
ギルバート・レインズワース
セレスティアのライバルポジション
眼鏡をかけた銀髪の美男子で、平民の出でありながら法魔導代言士の資格を得た傑物
平民として不当に差別されてきた過去があり、貴族や令嬢を嫌っている
そのため権力者も罪を犯せば平等に裁くことが出来る法魔導検事側(断罪する側)にまわっている
法魔導検事の証である赤いローブを羽織っている
若くして次席検事総長候補と呼ばれており、彼が今まで補佐した神判は百パーセント原告側が勝利している
ただし、それはセレスティアの登場によって破られる
それ以降セレスティアを敵視し、度々神判で対決することになるが連続して敗北する
セレスティアを敵視しているものの、不当に差別されてきた経験故、王国の秩序を守るためには厳格な法の適用が必要という信念を持つ
そのためセレスティアの主張が正しい場合には、悔しがりながらもそれを認める公平公正さを持っている
また、権力者から不当にセレスティアを貶めるような圧力があったとしてもそれに屈しない精神力を持つ
神判を重ねる毎に、セレスティアの真っ直ぐさに惹かれていく
5話では明確にセレスティアの味方になり、特にユリウスに目をつけられ、5話の最後に無実の罪を着せられ処刑されそうになる
レオン・ハルフォード
セレスティアの従者
少し着崩した執事服を着ている
赤茶色の無造作な髪に、どこか獣を思わせる琥珀色の瞳
軽薄そうに見えて従者として仕事もできる
しかしその正体は、荒事も得意な凄腕の元暗殺者
まだセレスティアの父親が生きている頃に暗殺家業でしくじったところを、セレスティアによって命を救われている
それ以降その恩義に報いるため、彼女に絶対の忠誠を誓っている
そのためセレスティアが父親の復讐のために弁護士として戦い続けていることも知っており、彼女の力になるため元暗殺者の技能を活かして神判に必要な証拠を集める役目を負う
その関係上、神判の範囲外で暗躍する事も多い
普段軽薄そうにしているが、セレスティアに危険が及びそうになると、一切の余裕を消して守ろうとする
リリアーナ・シルフィード
1話の被告
儚げな亜麻色の髪をゆるく結んだ、地味だが可憐な伯爵令嬢
おどおどしがちで、緊張すると声が小さくなる
根が優しく、他人のために自分を犠牲にしてしまうタイプ
侯爵家の嫡男である婚約者のジュリアンから日頃からモラハラ気味に扱われており、逆らうことができない
そのため日々のストレスでガリガリに痩せてしまっている
とある夜会の最中、ジュリアンとその浮気相手のエマから突然婚約破棄を宣言され、リリアーナがエマを嫉妬から階段から突き落としたと大衆の前で断罪される
元々気弱な性格に加え、突然神判の嘘をつけない状況に放り込まれて頭が真っ白になり、うまく弁明できずに震えている
それを見かねたセレスティアが助けに入る
ジュリアン・グラナード
1話の原告
見た目は金髪華奢なザ王子様系
しかし実際はプライドが高く、器が小さい侯爵家の嫡男
地味で気弱なリリアーナを嫌い、華やかで甘え上手なエマに完全に骨抜きにされている
実家の権力を自分の実力だと勘違いしており、エマに言われるがまま彼女の企みに乗せられる
エマと結託し、リリアーナを悪者に仕立て上げて合法的に婚約破棄と慰謝料の踏み倒しを狙う
神判では、エマの思い込みによる偽の記憶の水晶を盾に勝ち誇る
エマ・ブライト
1話の原告の共犯
ふわふわしたピンクブロンドの髪に、うるうるとした大きな瞳
一見すると悲劇のヒロインだが、その実態は計算高いブリっ子悪女
場末の歌手で、お忍びでやってきたジュリアンの正体にいち早く気づき彼に近づいた
自分はこんな所で終わるような存在ではないと考えている
そこで侯爵夫人としての立場をリリアーナから奪うため、今回の事件を計画した
リリアーナに背中を押された、と悲劇のヒロインとして証言
さらに、神判で自分の思い込んだ記憶を記憶の水晶によって投影するも、セレスティアに見抜かれジュリアン共々逆に断罪される
ルイーゼ・メルクリウス
2話の被告
黒縁の眼鏡に、きっちり三つ編みにしたおさげ髪
地味で目立たないが、瞳には強い意志を宿している
貴族でも階級の低い男爵家の出身ながら、成績優秀で学費免除の特待生としてルミナス王立学園に通う努力家
平民や下級貴族を見下す上流階級の生徒たちから、日頃から教科書を隠されるなどの陰湿な嫌がらせを受けていた
しかしいつか見返してやろうと、一切弱音を吐かずに勉強を続けている
だがそれが逆にいじめっ子たちのプライドを刺激し、クロエに目をつけられてしまう
その結果、学園の至宝である古代国家指定の魔導書を保管庫から盗んだ濡れ衣を着せられる
実際にルイーゼの通学カバンから身に覚えのない古代国家指定の魔導書が見つかり、窃盗犯扱いされる
全てを仕組んだクロエから、学園内で神判を行うまでもないと自主退学を迫られる
絶望している所に、復讐相手の情報を調べるために学園に訪れていたセレスティアが通りかかる
クロエ・ヴァルハイト
2話の原告
縦ロールの金髪に、いつも扇子を手にした高慢な公爵令嬢
取り巻きを大勢引き連れている学園の女王
常に自分が一番でなければ気がすまない性格
実家から、特待生のルイーゼに成績で負けるなど公爵家の恥と厳しく叱責されたため、ルイーゼを激しく逆恨みしている
目障りなルイーゼを学園から退学させるために、古代国家指定の魔導書の盗難事件を自作自演で計画した
公爵家の権力(金)を使ってカインを動かし、ルイーゼに濡れ衣を着せようとする
神判を行う前にルイーゼを退学に追い込もうとするが、最後に彼女を見せしめとして学園内で吊るし上げようとしたため、セレスティアが通りかかる時間が出来てしまった
カイン・ロレンス
2話の原告の共犯
優しげな学園の教師で、生徒たちからも教え方が上手いと評判
だが実はギャンブルで多額の借金を抱えている
それをクロエに知られ、彼女が借金の肩代わりをするという約束でルイーゼを窃盗犯に仕立て上げる計画に加担することになる
教師として保管庫の鍵を管理している立場であり、ルイーゼが保管庫の周りをウロウロしているのを見たと偽証する
神判が始まってからは、嘘を見抜かれてクロエ共々断罪される
ブリジット・アイゼン
3話の被告
凛々しいショートカットの赤髪、鍛え上げられた長身の男装の麗人
武の家門として名高いアイゼン伯爵家の令嬢で、彼女もエルドラド王国に務める軍人令嬢
王国の近衛騎士団の若き百人隊長を務めている
男勝りで正義感が強く、部下からの信頼も厚い
しかし純粋ゆえに、政治的な駆け引きや陰謀には極めて疎い
その結果陰謀に巻き込まれ、隣国のヴァルカルト帝国へ王国軍の機密防衛魔導具を使用するためのパスワードを漏洩したスパイ容疑で逮捕される
決定的な証拠として、漏洩に使われた通信魔導具からブリジットの固有の魔力痕が検出されてしまう
国家反逆罪という重罪のため神判に引きずり出され、死刑の危機に瀕している
アイゼン伯爵家からの依頼で、セレスティアが弁護することになる
オリバー・ラドクリフ
3話の原告
常に貼り付けたような笑みを浮かべる、細身で神経質そうな王国軍のエリート文官
ユリウス宰相の派閥に属して事務官を務めており、次期事務次官の筆頭候補
その正体こそが、隣国ヴァルカルト帝国と長年繋がっている本物のスパイ
自分の密輸ルートやスパイ行為がブリジットの部隊に察知されそうになったため、彼女をスパイに仕立て上げて口封じをし、同時に軍部を失脚させようと画策した
オズワルドを共犯として買収している
オズワルド・グレーン
3話の原告の共犯
偏屈そうな白髪の魔導学者
王宮の魔導犯罪捜査の第一人者
オリバーがヴァルカルト帝国のスパイだと気づいているが、彼が受け取る金の一部を受け取る代わりに黙認している
オリバーが捕まれば自分の身も危ないため、証拠となる魔力痕の鑑定書を偽造し、ブリジットを貶める手伝いをする
自分の技術に絶対のプライドを持っているが故に自信に溢れているが、想定外のことには動揺しやすい
エレノア・バルトフェルト
4話の被告
おっとりとしたウェーブの麦わら色の髪、優しく穏やかな緑の瞳
慎ましやかで家庭的な若き新妻令嬢
実家である没落寸前の男爵家から、年の離れたフレードリヒ・バルトフェルト伯爵へ嫁いできた
身分と年の差から、ルフェーヴルからは財産目当ての狐女と白い目で見られている
たが、エレノア本人は優しくて誠実な夫を心から深く愛しており、病のある献身的に支えていた
ある朝、夫が淹れたての紅茶を飲んだ後に倒れ、意識不明の重体に陥る
フレードリヒの吐瀉物に毒草の紫蘭草が紛れ込んでいたことから、紅茶を入れたエレノアが現行犯同然で神判にかけられ、処刑寸前の絶望に立たされそうになる
犯人のルフェーヴルが弁護士を立てさせる間も与えずに断罪しようとするが、ギルバートが公平性を追求し、セレスティアが呼ばれることになる
ルフェーヴル・バルトフェルト
4話の原告
仕立ての良い服を着ているが、目の下にクマがあり、執着がましく狡猾
フレードリヒの年の離れた弟で、裏でギャンブルによる巨額の借金を抱えている
そのため、バルトフェルト伯爵家の当主である兄が死ねば爵位と財産を自分のものとするため、フレードリヒが飲んでいる高血圧の薬の効果を促進するグレープフルーツを摂取させることで血圧を急激に下げ、暗殺しようと目論んだ
兄が死んだ場合、その妻に遺産がわたるためエレノアを邪魔者扱いし、彼女に殺人の罪をなすりつけることでエレノアを排除しようとする
フレードリヒが倒れた混乱に乗じて、即座にエレノアを犯人扱いした
さらに懇意にしている主治医のマルセルを呼び、グレープフルーツによる工作を偽装することを画策する
ルフェーヴルが偽装証拠として紫蘭草を用意し、フレードリヒは紫蘭草で死んだとマルセルに偽の診断を出させた
フレードリヒが倒れた後は即座にエレノアを神判で処理しようとするが、ギルバートの公平性によってそれが阻まれる
ドクター・マルセル
4話の原告の共犯
白衣を着た、一見すると厳格で信頼の厚そうな老医師
だが裏の顔では身分の低い女性の患者に診察と称して卑猥な行動を取っている卑劣漢
そのことをルフェーヴルに知られ、弱みとして握られ、見逃して貰う代わりに彼に女性の斡旋もしている
その兼ね合いもあり、今回の毒殺に加担させられる
医学的な見地からエレノアに不利な偽の鑑定結果を提示する
しかしセレスティアの登場で全ての企みが暴かれ、ルフェーヴル共々断罪されることになる
マリア・アルベール
5話の被告
エルドラド王国の王妃
神秘的な銀髪に、慈愛と威厳を湛えたサファイアの瞳
現国王の正妃であり、セレスティアの父親とも旧知の仲である、聡明で気高き国母
常に民を思い、独裁に走りがちな王宮の均衡を保っていた精神的支柱でもある
セレスティアにとっては、父を亡くした後に陰ながら支えてくれた恩人
夫である国王、アレクサンダーの呪殺を企てたという、国王殺人未遂の罪で告発される
王妃の寝室から呪殺に使用する魔導人形が発見され、言い逃れのできない状況に追い込まれる
魔導人形には国王の髪が付着しており、もう少しで呪殺が行えていた状況が整えられていた
国王は国外へ視察にでており、不在となる国王の代わりに第一王子であるヴァルフレイドの主導で王宮の王立裁判所にて神判が行われ、断罪後に処刑されそうになっている
一縷の希望と、セレスティアに弁護を頼む
ヴァルフレイド・アルベール
5話の原告
冷徹な漆黒の髪に、すべてを見透かすような昏い黄金の瞳
圧倒的なカリスマ性と、冷酷無比な頭脳を併せ持つ、次期国王の第一継承者
だがマリアとは血がつながっておらず、義理の息子
王族でありながら自身も最年少で法魔導代言士を取得した天才で、法魔導の理解も非常に深い
表向きには良き王子を演じているが、実際は人の心がわからない化物
真実を司る神、シンセリアに神判を与えられた王国民に本当にその価値があるのか、絶えず試そうと冤罪による策謀をばらまいている
マリアを断罪しようとしたのもその一環であり、かつてセレスティアの父親をハメて処刑したのもヴァルフレイドである
だが自身の頭脳と王族としての権力で常にバレないようにしている
その一方、ヴァルフレイド自身としてはそうした自分の企みを看破し、本当の真実を勝ち取る真の正義が現れることを望んでいる
マリアが処刑されるのならそれでもいいと考えているが、それを防いだセレスティアに興味を持つ
ユリウス・フェルディナント
5話の原告の共犯
きらびやかな衣装を纏った、ヴァルフレイドの右腕
エルドラド王国の宰相
ヴァルフレイドの異常性に気づいているが、彼を推して次期国王になった後自分を優遇する約束で彼の策謀に手を貸している
実際、宰相の地位まで上り詰めたのはヴァルフレイドの後ろ盾があってこそ
ヴァルカルト帝国ともつながっており、その関連で魔導人形も入手した
その手伝いをしたのが3話に出てくるオリバー
5話の神判を通して、ギルバートに目をつけ、策謀を仕掛ける
用語:
神判
真実を司る神、シンセリアがエルドラド王国の人々に与えた真実を導くための手段
単なる話し合いでは終わらない大きな揉め事や裁判に発展するような問題は、神判によって裁かれることとなる
法魔導(リーガルマギア)
神判に必要不可欠な魔術
法魔導を発動することで、神判を始めることが出来る
法魔導は法魔導代言士しか使用できない
神判が始まると結界が張られ、その範囲内で原告(断罪する側)、被告(断罪される側)含めて神判の関係者は嘘がつけなくなる
ただし、都合の悪い真実の隠蔽(黙秘)や事実の曲解、言葉のあやによる解釈の変更のような屁理屈を口にすることは可能
それを補足するために記憶の水晶を用い、原告には法魔導検事が、被告には法魔導弁護士がついて神判を補佐する
法魔導の発動中は空に巨大な天秤が浮かび、神判の進行度合いによって原告側か被告側かに傾いていく
そして最終的にどちらの側に天秤が傾き切った時、シンセリアの名の下に神判の判決が下される
だが神判はあくまで原告側の訴えがあって行われるものであり、訴えがなくなれば問題は存在していなかったという扱いとなり、法魔導の効力は失われる
記憶の水晶(メモリクオーツ)
法魔導の発動中に人間の記憶を映像化し、神判中に投影することが出来る魔導具
神判の関係者が手をかざすことで使用できる
ただし、本人がそう思い込んでいる主観(真実)が投影されるため、記憶の改変、捏造の余地も残る
法魔導代言士(リーガルマギ)
法律と魔術にかんする王国試験を突破し、法魔導の使用許可を受けたもの
法魔導代言士だけが法魔導を発動でき、神判を行うことが出来る
法魔導は国家資格であり、法魔導検事か法魔導弁護士の選択が可能となる
基本的にどちらかを選べばその道で活動を続けるが、変更することも可能となる
法魔導検事
神判で原告を補佐する役割を持つもの
単に検事とも呼ばれ、検事であることを示す赤いローブをまとっている
法魔導弁護士
神判で被告を補佐する役割を持つもの
単に弁護士とも呼ばれ、弁護士であることを示す青いローブをまとっている