あらすじ
過疎の町にある郷土資料館。
財政難により8月末での閉鎖が決まっているその場所には、時価12億円とも言われる世界的画家・五百木清五郎の油彩画が飾られていた。
館長を務める大黒英理子は、仕事に厳格でプロ意識の高い女性。町の財政難という「行政の現実」を受け入れ、淡々と閉館準備を進めている。 そんなある夏の日、資料館にひとりの少年が現れる。彼は毎日やってきては、ただじっとその名画を見つめ続けていた。
12億円という「世間的な価値」にしか興味を持たない大人たちの中で、少年が絵画に執着する本当の理由とは