あらすじ
伯爵令嬢フリージアは、男爵子息ジェイムズと婚約している。幼さが抜けないジェイムズだが、やがて夫婦になるのだから私が支えなくてはとフリージアは気持ちを固める。一方ジェイムズはフリージアとの新婚生活を夢想する。
「君との生活は素敵だろうな。全て新しいもので始めよう。…そうなったら、相応しくないものは捨てて欲しいな。」
首を傾げるフリージアの…膝の上を見て、嫌なものを見る目を向けた。
「たとえばそう、君の猫とか。」
「__はあ?」
淑女にあるまじき地獄の底のような声が出た。
フリージアと離れたことで、ジェイムズの運命が回りだす。
初めての大きな商談の成立、新しい婚約者との結婚…。つまらないことで自分を捨てたフリージアを見返すはずだった。