あらすじ
千鶴には、双子の弟・千秋がいる。
古くから秘術を受け継ぐ家に生まれ、忌み子として扱われていた二人。
しかし六歳のある日、千秋が失われた術式を発動させたことで、双子の運命は大きく変わってしまった。
千秋は次期当主として屋敷に閉じ込められ、千鶴は「千秋の代わり」として外の世界を知る。
「千鶴ちゃんは僕より弱くて、僕より馬鹿で、僕より愚かで、それで——僕よりとびっきり自由でいてね」
自由な姉を愛し、憎み、縛りつける弟。
そんな弟を疎ましく思いながら、決して見捨てられない姉。
同じだった二人は、いつから違ってしまったのか。
これは、互いを愛して、憎んで、呪い合いながら、それでも決して手を離せない双子の話。