あらすじ
現代に現れたダンジョンと、残酷な格差社会。
派遣切りに遭い、借金を抱えた万年Fランク探索者の佐藤ダイキは、底辺で泥をすする日々を送っていた。
ある日、ダンジョンの浅層でCランクの魔物に襲われ、絶体絶命のピンチに陥ったダイキ。
死に物狂いでしがみついたダンジョンの壁を必死に叩いた瞬間――「ポコン」という軽快な音とともに、防衛省の爆薬すら効かない頑丈な岩壁が、1メートル四方の『綺麗な四角いサイコロ』となって消失した。
叩けばどんな壁でも四角くなって手に入る。
設置すれば重力を無視して空中に固定され、ミサイルすら傷一つ付かない。
バケツ1杯のマグマは無限に溢れ出し、回収すれば一瞬で消え去る。
「……これ、ただの土木作業だな」
正攻法で戦うのをやめたダイキは、ピッケルとバケツを手に、ダンジョンの構造そのものを「解体」し始める。
ボス部屋の真下に縦穴を掘ってマグマを流し込み、山奥にはミサイルも通さない『窓なしの豆腐拠点』を建築。
やがて、彼の夜な夜なの「施工」によって、世界中のダンジョンがただの更地へと変貌していき――!?
必殺技なし、カッコいい能力名なし、ラブコメ一切なし!
元土木作業員が物理バグと環境工事で現代社会の理不尽をぶち壊す、無骨でシュールな成り上がりファンタジー!