あらすじ
「こんな名前の奴、パーティの面汚しだ! 即刻追放だ!!」
勇者パーティの頼れる兄貴分であり、最強の盾役(タンカー)だったログ・ヘイゼル。
ある日、ダンジョンを出た直後に教団の異端審問部隊に包囲され、美貌の聖騎士団長・セシリアから極秘の禁呪『真名改変の呪術』を打ち込まれてしまう。
世界の法則が書き換わり、魂に刻まれた新たな真名は――『処女膜ワッショイ』。
屈辱的な名前に改名させられたログは、元仲間たちから激しい嘲笑を受けて即座に追放されてしまう。
しかし、お人好しで達観したログは「まあ、命まで取られたわけじゃないしな」とあっさり受け入れ、一人静かに秘境へと旅立とうとするのだが……。
「ワッショイ様ぁぁぁッ! 私をお殺しくださいぃぃッ!!」
直後、ターゲットを勘違いしていたことに気づいたセシリアが、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしながら泥まみれの土下座で追いかけてきた!?
さらに、禁呪の副作用によって、ログに向けられたあらゆる攻撃(物理・魔法・神聖・ブレス)を威力ゼロにして弾き返す『絶対不可侵の透明な膜』という無敵の防衛権能が目覚めていて――!?
すべてを捨てて贖罪を誓うポンコツ公爵令嬢と、胃を痛める従者少女。
二人を引き連れたログの、不条理で甘く、絶対に傷つかない秘境スローライフが幕を開ける!
※一方、絶対の盾を失った元勇者パーティは、格上の魔獣に襲われて全滅寸前になっていた。今更助けを求めても、もう遅い。
【主な登場人物】
ワッショイ(旧名:ログ・ヘイゼル)
元・勇者パーティの盾職。どんな理不尽も「まあ死ぬわけじゃないし」と笑って許す包容力抜群の苦労人。呪いのせいであらゆる攻撃を弾く「無敵の膜」を手に入れる。
セシリア・グランベル
名門公爵家のご令嬢にして最年少で聖騎士団長を務めた男装の麗人。罠に嵌まってログに酷すぎる呪いをかけてしまい、罪悪感から土下座謝罪。身分を捨ててログに一生仕えることを誓うが、かなりの世間知らず。
ミーナ・フォス
セシリアに仕える年下の従者兼護衛の少女。暴走しがちなセシリアに胃を痛めてきた苦労人。ログの圧倒的な頼もしさと料理の美味さに胃袋を掴まれ、妹分として即座に懐く。