あらすじ
「私たち、もっと早くに出会えていれば、友達になれたかもしれないわね」
「冗談じゃないわ」
工作員として暗躍していた私は、対抗勢力の怪物――公女ヴィオラに敗れて処刑され、目覚めると十一歳の頃に回帰していた。
まだ組織に売られる前の孤児院暮らし。いまなら好きな人生を歩むことができる。それでも私が選んだのは、ヴィオラのメイドとして働くことだった。
あの怪物ともう一度戦い、今度こそ勝利するために。
なのに、いまのヴィオラはただの幼い子供だった。戦う術を知らないまま、悪意ある侍女のお粗末な罠に掛かり、窮地に立たされている。
私を殺した公女があんな小物に負ける? そんなのは許せない。
だから――