あらすじ

チリン、チリン――。 その夜、『喫茶厨房 本能寺』に現れたのは、十人ほどの幽霊だった。 客数ゼロ、売上ゼロ。 ライバル店『本願寺カフェ』に客を奪われ、営業本部長の柴田勝家まで警察に連行されるという最悪の一日。 そんな本能寺に、突然現れた謎の足軽幽霊たち。 しかも彼らは、バイトリーダー・羽柴秀吉を見るなり、 「殿……!」 と、黄泉の国へ連れて行こうとしてくる。 絶体絶命の秀吉を救うため現れたのは、琵琶を携えた謎の琵琶法師。 しかし、十人もの怨霊を鎮めるには音が足りない。 そこで現れたのが――全身に熊避けの鈴を装備した仙石秀久だった。 「チリンチリン!」 「……何を言っているのか分からん」 「『セッションするがね!』って言ってるがね!」 なぜか秀吉だけには、鈴の音が完璧な名古屋弁として聞こえてしまう。 こうして始まった、日本史上類を見ない罰当たりな除霊ライブ。 幽霊たちは成仏できるのか。 秀吉は黄泉へ連れて行かれずに済むのか。 そして――本能寺は無事なのか。 これは、『結末はいつも本能寺』本編では語られない、とある夏の夜の物語。 チリン、チリン。 鈴の音が止まったとき、いつものように――本能寺は燃える。

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小説を読もう2026/08/13
  • 現在の作品結末はいつも本能寺 本能寺の鈴鳴り武者