あらすじ

王都中央広場には、百年間、誰にも抜けなかった聖剣があった。 祭りの翌朝。 清掃係の青年は、石板に張りついた飴を取るため、邪魔だった聖剣を引き抜いてしまう。 すると、聖剣の刺さっていた穴から出てきたのは、百年前の勇者本人だった。 新しい勇者になんてなりたくない青年。 二度と勇者をやりたくない元勇者。 しかも魔王はもういない。 世界は、概ね平和である。 それでも聖剣を抜いた青年を、世間は新たな勇者として放っておいてくれない。 「だったら、聖剣を元の場所へ返せばいい」 目的はひとつ。 聖剣を、本来あるべき場所へ返すこと。 聖剣をどこへ返せばいいのか、心当たりがあるのは百年前の元勇者だけ。 こうして、勇者になりたくない二人の旅が始まる。 パンを食べ、列車に乗り、宿代に困り、道を間違える。 そんな旅の途中、百年前の勇者伝説には残らなかった名前や記録が、少しずつ顔を出していく。 それでも、二人がやることはひとつ。 聖剣を返す。 勇者になるためではなく、勇者をやめるために旅をする。 そんな二人の冒険ファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/08/13
  • 現在の作品勇者はもういらない