あらすじ
「あなたは、かわいくないです」
結婚して三日目、五歳の義妹にそう言われた。
意味は分からなかった。
三か月後、私は夫が書いた手紙の控えを見つける。
――妻は今季をもって、王妃付きの役目を辞する意向でおります。
私は一度も、そんなことを言っていない。
問い詰めると、夫は悪びれずに答えた。
「君は自分から辞めるとは言わない。だから私が書いた」
晩餐会の返事も、実家への手紙も、客への返答も。
全部、この人が私の代わりに答えてきた。
そして最後に、こう言った。
「あんなことを続けていたら、君はどんどんかわいくなくなる」
――ええ。ですから、離縁いたします。
私の答えは、私が言います。