あらすじ
聖女であり、公爵家の公女でもあるノエルには、誰にも見せないもう一つの顔がある。
それは――大の酒好き。
普段は気品ある公女として振る舞う彼女も、酒が入れば口調は崩れ、幼い頃から共に育った幼馴染・ナギの前では、孤児院時代の少女へ戻ってしまう。
ある夜、ひどく酔ったノエルは、寂しさに耐えきれずナギの部屋へ押しかける。
「……ナギ。私って、女に見える?」
いつもなら絶対に口にできない問い。
やがてノエルは、酔った勢いに任せて、ナギへ大胆に距離を詰めていく。
聖女としてではなく、公女としてでもなく――。
「今の私を……一人の女として見てほしい」
その夜、ノエルが幼馴染に見せたのは、酒に酔った姿だけではなかった。
ずっと胸の奥に隠していた、本当の恋心だった。