あらすじ
公爵令嬢エレノアは、第二王子ジークルードからの依頼を受け、隣国ルクスランドを訪れる。
そこで起きていたのは、王族に代々受け継がれてきた国宝の宝石が、鍵のかかった宝物庫から忽然と消えたという盗難事件だった。
鍵を持つ者には全員アリバイがあり、事件当夜には衛兵が怪しい足音を聞いている。
「宝石を盗んだ犯人は、非常に浅はかな人物と言わざるを得ません」
だがエレノアは、誰もが疑わなかった事件の前提そのものに疑問を抱く。
調べるほどに浮かび上がるいくつもの嘘。
一体誰が、何のために国宝を盗んだのか。
そんな中、エレノアを敵視する第一王子エイブラムが、彼女にある勝負を持ちかける。
「私はこの身を賭けたいと思います」
魔法も科学捜査も存在しない世界だからこそ、証言や人間関係、宝物庫に残された痕跡が鍵となる。
事件の解決に必要なのは、嘘と隠し事を一つずつ暴いていくロジックと、外すことを恐れない大胆な仮説。
異世界恋愛テンプレで描く、〝なろう式〟中世ヨーロッパ風ミステリー。