あらすじ
「失ったすべての感覚と引き換えに、僕はこの氷の上で『伝説』になる」
幼少期に音を奪われ、人工内耳の手術を受けた氷海 蒼(ひょうかい あおい)。
人一倍の集中力と観察眼を武器に、小学生で将棋の校内王者となり、中学・高校では野球とゴルフに情熱を捧げていた。
しかし高校一年の秋、難病『網膜色素変性症』が発覚。
徐々に狭まる視界。迫りくる暗闇への恐怖。
大好きだった球技をすべて奪われ、蒼は「自分の人生はもう消化試合だ」と、感情を殺して大学生活を送っていた。
だが——春のキャンパスで不器用な相棒・陸に腕を掴まれ、強引に連れていかれたスケートリンクで、彼の運命は激変する。