あらすじ

廃品置き場で目を覚ますたび、レムは、同じ夢の欠片を抱えていた。誰かの、小さな手。握りしめた指の感触。けれど、それが誰のものだったのか、思い出せない。 2055年、ある港町。言葉を持たない小さなロボット――レムは、少年ユウトに拾われ、名前をもらう。けれど、レムの体の奥には、ユウトには決して届かない秒読みがあった。もうすぐ、この街に、大きな津波が来る。 何度助けようとしても、届かない。何かが、いつも足りない。それでも目を覚ますたび、レムは同じ場所に立っていた。同じ緋色の光とともに。 「――君は何回、この悲劇を、繰り返したんだい?」 言葉を持たないレムが、何度でも繰り返した先で、たどり着きたかったものは何だったのか。 これは、声を持たない者が、それでも誰かの光になろうとする物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/13
  • 現在の作品君の光になれたなら~言葉のない君と消えない光~