あらすじ

「あなたは家庭的ではない」――そう言われて婚約を解消された三日後、わたくしはS級冒険者と契約結婚しました。 厨房に立つ令嬢は「はしたない」のだそうです。ですがヴィンター家の娘は、刺繍より先に鍋の火加減を覚えました。 契約の相手は、S級パーティー「灰の牙」隊長グレン・アーレンス。羊皮紙に並んだ条件は三行で、三行目だけが本人の字でした。 ――『雇用主と、毎食を共にすること』。 水も燃料も足りない野営地で、「食えない」とされたワイバーンの尾を食べられる形に変えたとき、隊は初めてわたくしを見ました。ただ一人、グレン様だけが皿に手をつけないまま席を立ちます。 やがて補給は断たれ、わたくしを切り捨てた元婚約者が査定官として現れ、飢えを商品にする商会が街ごと人質に取ります。 それでも、火は毎晩焚かれます。 契約は一年。けれど焚火を挟んで向かい合う夜が重なるたび、建前はひとつずつ持たなくなっていきました。 ざまぁは遠くから、ときめきは毎話ひとつずつ。第1部・全30話ぶんを書き上げております。ハッピーエンドをお約束します。 料理は癒しではなく、生き延びる手段として書いています。じれ甘と、あたたかい食卓がお好きな方へ。

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小説を読もう2026/08/13
  • 現在の作品婚約解消されたので、S級冒険者と契約結婚しました。条件は「遠征飯を一緒に食べること」だそうです