あらすじ

婚約を解消された三日後、王宮式典官セラフィーナは記録倉庫へ回されました。 そこへ届いたのは、誰も引き受けたがらない仕事――隣国グラナートとの条約調印式、その儀典設計です。過去三人の担当者が、辞めた理由すら台帳から削られている式。開いてみれば、席次に侮辱が仕込まれ、旗の順に罠があり、献立には禁忌が紛れていました。 「席次は、嘘をつきません。座らされた場所が、その者の値打ちです」 誰も読まない式次第の一行を、彼女だけが読めます。駒を一つ動かし、柱を半歩下げ、六十年分の写本を掘り返して、六つの妨害を順に潰していく――そのうちに、条約の付帯条項で手が止まりました。花嫁の欄に、わたくしの名が書いてあります。 書いたのは誰か。取り消さなかったのは誰か。答えに辿り着いたとき、彼女は羽根ペンを取り、その一行を自分の手で書き換えます。 第1部・全30話(第2部へ続きます)。ハッピーエンド。 静かなスカッとと、ひとさじのときめきが好きな方へ。(叫ばない主人公です。ざまぁは本人が手を汚さない形で来ます)

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/08/13
  • 現在の作品婚約解消された王宮式典官ですが、花嫁の欄に私の名が書いてあります――隣国との条約調印式、謹んでお受けします