あらすじ

異界の化け物「蒐(あつめ)」がつける傷――【異傷】。  それを受けた者は存在が曖昧になり、世界から忘れられていく。家族の記憶から薄れ、写真がぼやけ、名簿から名前が消え、やがて「最初からいなかったこと」になる。  級友を庇って異傷を負った高校生・綴喜ハルは、その日、陰陽師だった祖父の死と、遺された言葉に出会う。  ――お前は、存在を喰われた母と、陰陽師の血を引く「狭間の子」だ。  霊力を持たないハルに使えるのは、自分の異傷を燃料に術を組む異端の術理【傷映(きずうつし)】。  強い術を使うほど、深く己を削る。強くなるほど、周りから忘れられていく。  忘れられていく少女を救うために。消えた母を取り戻すために。  半分だけ世界に存在していない少年が、視えないふりを、やめる。

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カクヨム
カクヨム2026/08/13
  • 現在の作品視程ゼロ ―視えないふりをやめた日、俺は世界から消え始める―