あらすじ
今から100年前、世界を脅かした魔王は勇者によって討ち倒された。
魔王の脅威が去り、世界には平和が訪れた――。
それが、人々の知る歴史だった。
そして現在。
金と酒が大好きなナギは、街の片隅で「なんでも屋」を営んでいる。
とはいえ本人にやる気はなく、
「金になるならやる。ならないならやらない」
がモットー。
そんなナギに仕事を持ってくるのは、なんでも屋の隣でラーメン屋を営むロキ。
ロキは、店を訪れる客から依頼を受け付けている。
街には冒険者ギルドがあり、魔物討伐や護衛など正式な依頼はそちらが担当する。
では、なぜロキの店に依頼が来るのか。
それは――ギルドでは扱えない、くだらない依頼や、少しばかり後ろ暗い依頼が集まってくるからだ。
ナギは生活のために、今日もなんでも屋として街の困りごとを解決していく。
……しかし、この世界には100年前から続く大きな秘密があった。
世界のどこかに封印された、強大な存在。
その封印が弱まるたび、これまでとは比べ物にならないほど強力な魔物が現れる。
普段は酒と金のことしか考えていないナギも、その時だけは違う。
なぜなら彼だけが知っている。
100年前、本当に何が起きたのかを。
三人のゆるい日常の裏で、止まっていた100年前の物語が、少しずつ動き始める。
――今日も世界は休業中。