あらすじ
大国ヴァルディア帝国の皇后、セレスティア・ヴァルディア。
皇帝レグナードの妻として、誰もが認める完璧な皇后だった。
けれど、彼が心から愛していたのは、身分の低い踊り子──リディア・ロゼ。
愛されない苦しみと嫉妬に耐えきれなくなったセレスティアは、ついにリディアを毒殺してしまう。
最愛の女を失い、涙を流すレグナード。
そして彼の命によって、処刑されるセレスティア。
死の間際、彼女はようやく気づいた。
──私は、取り返しのつかない罪を犯した。
そうして目を覚ました彼女は、二年前へと戻っていた。
リディアが側室として皇宮へ迎えられた、あの日に。
「今度こそ、誰も傷つけない」
レグナードの愛を奪うことも、リディアを憎むこともしない。たとえ一生、愛されなくてもいい。そう決意したはずだった。
けれど、二度目の人生ではなぜか、幼馴染の騎士団長・エドガーと、皇帝直属の魔法使い・ノアがセレスティアを放っておかない。
「俺なら、お前を一人にしない」
「セレス。君は、もう少し自分のために生きてもいいんじゃない?」
愛されなかった皇后が、二度目の人生で手に入れるものは──。
罪の償いか。新しい愛か。
それとも、誰かを愛することさえ諦めていた彼女自身の、もう一度の「春」なのか。