あらすじ
― Deja esta casa en pie ―
(その家を立ったままにしておけ)
お盆の朝。古民家の庭で、カラスとリスが騒いでいた。
楠木澄江(くすのき すみえ)は、のんびりとカラスに餌をやる。
そこへ孫の芽衣(めい)が、大きな図面を抱えてやってきた。
「この家、カフェにしよう!」
こうして始まった、古民家カフェ。
やがて店には、近所の子供たちやミステリ研究会の面々が集まるようになる。
庭のカラスは、なぜか天気をよく当てた。
そして、カフェが軌道に乗った頃、芽衣が突然姿を消す。
行方を追う澄江たちが見つけたのは、家の床下に隠された、見覚えのない通路だった。
この家は、いったい何を隠しているのか。
なぜ芽衣は、この家に呼ばれたのか。
澄江、子供たち、ミステリ研究会、そして庭のカラスまで巻き込み、
古民家は少しずつ、本当の姿を語り始める。
日常の謎 × 異能 × 家族史。
夏の古民家で始まる、ちょっと不思議な失踪ミステリ。