あらすじ
この世界では、十五歳の「授才の儀」で誰もが複数の才能を授かる。平民でも三つ、貴族なら十、王族の神童ともなれば三十七。
――ロイが授かった才能は、たった一つ。しかも才牌に刻まれた名は【■■■■■】。読めない。発動しない。「文字化け」と呼ばれる、世界最底辺のハズレだった。
何をやってもダメな雑用の少年は、ある日、第三王子の行列に「退かなかった」ことで不敬罪に問われ、公開の才能決闘を挑まれる。
誰もが王子の勝利を確信した決闘で――少年は、勝つ。
その瞬間、文字化けの一文字目が、ほどけた。【諦めない】。
勝つたびに名前が変わり、喰った才能を糧に昇格していく、たった一つの才能。
無才の少年が、百人の天才が殺し合う「百才会戦」を喰い上がる。