あらすじ
三十七歳、独身、彼女いない歴=年齢、中堅企業の主任代理。豊島しげるは残業帰りの夜、突然、神様に異世界へ放り込まれた。
与えられたのは、あらゆる物質を生み出す《万象創製》、尽きない魔力、全属性適性――誰がどう見ても世界最強級のチート。
水も食料も、金塊さえ一瞬で作れる。魔獣は接近すらできない。命を救った娘には感謝され、冒険者組合では前例のない規格外判定。仲間ができ、街に居場所ができ、名前が知られていく。
今度こそ、人生が始まる。しげるはそう思った。
――だが、神様がくれたのは「力」だけだった。
何を作るべきかも。いつ止めるべきかも。誰を信じ、何を断ればいいのかも。能力欄のどこにも、書かれていなかった。
これは、世界を変えられる力を手にした、ごく普通の男の記録である。