あらすじ

ある朝、日本国が株式会社になった。 証券コード4946。取引所は「内国感情市場」。そして住民税の代わりに徴収されるのは――国民一人ひとりの「幸福度」。 経理事務のOL・佐藤陽菜は、いつも我慢する内弁慶な性格。上司の無茶ぶりにも「はい、大丈夫です」、理不尽な扱いにも黙って耐える毎日を送っていた。だがそのせいで、彼女の幸福度は致命的に不足していた。 不足分68ポイント。督促の天使が、今夜あなたの家を訪ねます――。 会社では「笑顔ノルマ」が導入され、自宅には感情供給停止の警告が届く。誰にも本音を言えなかった陽菜は、督促担当の羽田を前についに限界を迎え、生まれて初めて本気で怒りをぶちまける。 翌朝、彼女の幸福度は一晩で四倍に跳ね上がっていた。 ――もしかして、この国では「怒ること」こそが正解なんじゃないか。 我慢することでしか生きてこられなかった一人のOLが、理不尽な国家システムに気づき、静かに、けれど確実に牙を剥き始める。笑うことも、怒ることも許されなかった時代への、痛快にして切実な逆襲劇。

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小説を読もう2026/08/13
  • 現在の作品『日本が今日から株式会社になったので、住民税の代わりに幸せを徴収します』