あらすじ

魔法の才能だけなら、誰にも負けない。 ――なのに、戦闘魔法が使わない。 少年ヒロが覚えたのは、敵を焼き払う炎でも、すべてを凍らせる氷でもなかった。 身体強化魔法。 水を浄化する魔法。 壊れた物を直す魔法。 異常を見つける探知魔法。 そして、それらをより早く、より正確に使うための技術。 幼い頃、故郷で経験したある出来事をきっかけに、ヒロは人々の暮らしを支える仕事に夢中になっていった。 十歳になり、親友のガレスとともに冒険者となってからも、それは変わらない。 ガレスが剣を振るい、次々と強敵を倒してランクを上げていく一方。 ヒロが直すのは、街灯、下水道、魔力導管、城壁――。 受けるのは地味な仕事ばかり。 当然、冒険者ランクはいつまで経っても最低のFランク。 それでもヒロは気にしない。 「僕は冒険者ですけど、その前に職人ですから」 壊れた物を直す。 困っている人がいれば手を貸す。 ただそれだけの日々を、親友と、職人たちと、ギルドの仲間たちと過ごしていく。 本人はまだ知らない。 戦うためではなく、誰かの暮らしを守るためだけに磨き続けたその魔法が―― いつの日か、とんでもない領域へ辿り着くことを。 これは、最強になれる才能を持ちながら、ひたすら人々の暮らしを直し続けたFランク冒険者と、 そんな彼の隣を歩き続けた親友ガレスを取り巻く、 少し変わった、温かな冒険譚。

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小説を読もう2026/08/13
  • 現在の作品運び手 ー見習い冒険者はいつになっても正式採用を受けないー