あらすじ
魔術機関に所属する水の守護者レヴィンは、神殿との合同会議へ向かう途中、空から落ちてきたひとりの少女を受け止める。
少女の名はシルヴィーン。
ハイランディア第三王女にして、神殿で「光の象徴」とされる少女だった。
世界各地に生じる異常――“歪み”。
それを祓うシルヴィーンの力は、誰よりも強い。
けれど彼女は、自分自身を守るということだけが、どうしようもなく苦手だった。
「私は大丈夫」
「これが一番早いわ」
誰かが助かるなら、自分が傷つくことを迷わず選択肢から外してしまう。
そんな彼女を、レヴィンはなぜか放っておけない。
止めても止まらない光。
そして、その光が自分を犠牲にする未来だけは選ばない水の守護者。
やがて二人は、各国へ広がる歪みと、その裏で使われる禁じられた術を追うことになる。
消えない街。
奇跡と呼ばれる偽りの救い。
そして、誰かの犠牲によって成り立つ選択。
目の前に差し出されるのは、いつも「誰を救い、誰を諦めるのか」という答えだった。
これは、
「選ぶ」ことを背負う水の守護者と、
「認めない」ことを手放さない光の姫が、
誰かを犠牲にするしかない未来に、二人で別の答えを突きつける物語。
* * *
※大幅な改稿に伴い、新規作品として再投稿しています。
旧版は第3章第2話まで投稿しておりましたが、今回の改稿では文章の修正だけでなく、シーンの追加・変更、構成の見直しも行っています。
旧版をお読みくださった方にも、最初からお楽しみいただけましたら嬉しいです。
※この作品は「カクヨム」にも投稿しています。