あらすじ
江戸時代の絵師・竹原春泉斎が遺した奇異なる怪談絵本『絵本百物語』(天保四年刊)。
そこに描かれた妖怪たちは、単なるお化けではなく、人の心に巣食う欲望、執着、そして拭い去れぬ罪の「成れの果て」でした。
本シリーズは、その『絵本百物語』に登場する怪異の伝承をベースに、舞台を現代の日本へと置き換えたオムニバス形式のダークファンタジー・ホラー小説です。
深夜の路地裏に現れるうどん屋台の怪異、人知れず動物と命を喰らい合う牧場の老職人、そして凪いだ海の底から船を引きずり込む大魚――。
日常のすぐ隣にある「境界」を踏み外したとき、人々はどのような「闇」と対峙することになるのか。
人間の底知れぬ業と、逃れられない因果の物語をお届けします。
どうぞ、背筋が凍るような異界の扉を開けてみてください。