あらすじ

中学二年生の「僕」は、クラスのカースト最下位にいる目立たない少年。 成績も運動もぱっとせず、いじめられないために「空気になる」ことを自分に言い聞かせて学校生活を送っていた。 そんな僕が密かに想いを寄せているのが、クラスで一番人気の少女、坂松水蘭。美しく、成績も運動も優秀で、誰からも憧れられる彼女は、学園祭の『ロミオとジュリエット』でヒロインを演じることになる。ロミオ役に選ばれたのは、クラスのカースト頂点にいるイケメン、塚原光輝だった。 僕は水蘭とは小学四年生からずっと同じクラスなのに、一度も言葉を交わしたことがない。 そんなある日、体育用具室から聞こえてきた泣き声をきっかけに、僕は水蘭が父親から「一番でなければ価値がない」と厳しく迫られ、テストで一位を取れなかったことで殴られていることを知る。 姿を見られたくなかった僕は、とっさに自分を「赤」と名乗り「僕は火でできているから、水蘭に見られたら消えてしまう」と嘘をつく。 水蘭はそんな奇妙な少年を笑いながらも、次の日から体育用具室の跳び箱を挟んで「赤」と話すようになる。 学校では他人。 放課後だけは、誰にも知られない友達。 二人は少しずつ互いの本当の姿を語り始める。

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エブリスタ
エブリスタ2026/08/11
  • 現在の作品水色のピン留め