あらすじ

王立劇場の舞台装置師見習いだったノエラは、父の失敗の責任を押しつけられ、貴族の身分も工房も失った。 そんな彼女に届いたのは、明日の公開処刑で使う舞台の修理依頼だった。 処刑されるのは、反逆の罪を着せられた第三王子リュカス。彼は逃げようとせず、壊れた床の下で一枚の役名札を握っていた。 「僕を助けたいなら、処刑台を舞台に直してくれ。観客が、僕の最後の台詞を聞けるように」 王国では、王立劇場で演じられた物語が歴史と法律を決める。けれど今の脚本には、国を作った女王が残した「誰もが自分の幕を選べる」という一節だけが消されている。 ノエラは舞台の荷重を読み、隠し通路を見つけ、観客の視線を一つずつ組み替えていく。リュカスは王子の役を脱ぎ、彼女の作った舞台で自分の意思を選ぶ。 処刑の幕が上がるまで、あと一日。二人が作る最後の舞台は、王国を終わらせるのか、それとも誰もが主役になれる国を始めるのか。

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エブリスタ
エブリスタ2026/08/12
  • 現在の作品処刑台の王子に、最後の舞台を贈ります ~落ちこぼれ舞台装置師の令嬢は、幕裏から王国を奪い返す~