あらすじ
事故で命を落とした俺が目を覚ますと、そこは人間の価値が《存在値》という数字で測られる異世界だった。
普通の人間なら40や50。
英雄ともなれば、その数字は何千にもなるらしい。
そして俺の存在値は――0。
本来、存在値が0になった人間は、誰からも認識されなくなる。
なのに、なぜか俺は普通に生きている。
しかもこの世界で暮らすうち、さらにおかしなことに気づく。
存在値を失い、
家族からも、友人からも、世界中からも忘れられた人間を――
なぜか俺だけは覚えている。
彼らが何をして、
誰を好きになって、
何を後悔して、
どんな人生を生きていたのか。
そして、忘れられた人間が残した《残響》だけが、俺の中に残っていく。
存在値0から始まった俺は、
忘れられた人々の人生を拾いながら、少しずつこの世界に自分の居場所を作っていく。
これは、世界から忘れられた人々と、
「自分には価値があるのか」を知りたい俺の物語。