あらすじ
二十歳の青年、アレン。
生まれ育ったフェルナ村を出て、冒険者になるためリーデルの街へ向かった。
特別な才能があると思ったことはない。
自分が強いとも思っていない。
それでも、冒険者登録の実技試験で認められ、木級を飛び越えて鉄級冒険者として活動を始めることになる。
初めて受けた依頼は、近隣の森での薬草採取。
危険の少ない、ありふれた依頼だった。
――そのはずだった。
そこで遭遇したのは、本来ならその場所にいるはずのないCランク魔物、レッドリザード。
そしてアレンは、その戦いの中で一つの異変に気づく。
「……なんで、傷がない?」
知らない。
自分がなぜ傷つかないのか。
知らない。
なぜ、この世界で魔物の異常発生が起きているのか。
そして――自分自身が何者なのかさえ。
これは、ただ冒険者として生きていくはずだった青年が、知らぬ間に世界の異変へ巻き込まれていく物語。
小さな村を出た一人の青年の旅が、やがて世界の運命を変えていく。