あらすじ

二〇二六年。七十一歳になった篠原修司の机には、古い茶封筒が残されている。 表に書かれているのは、ただひと言。 「二〇一一年一月吉日」 物語は十九年前、二〇〇七年へ遡る。 五十二歳の修司と、二十四歳の智子。小さな製作会社の仕事を通じて知り合った二人の間には、二十八歳の年齢差だけでなく、既婚者と取引先の娘という越えてはいけない線があった。 やがて仕事上の関係はなくなり、智子は信州へ、さらにアルゼンチンへと旅立つ。 すぐには届かないメール。遠い土地から読むブログ。何日も返事を待つ時間。 距離と年月の中で、二人の関係は少しずつ形を変えていく。 恋人とは何か。夫婦とは何か。結婚は愛情の証明なのか。 一枚の紙をめぐって描く、十九年間の恋愛小説。

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カクヨム
カクヨム2026/08/29
  • 現在の作品二〇一一年一月吉日