あらすじ

交通事故で死んだ俺は、辺境の村の赤子として目を覚ました。 谷にはいつも風が通っている。母は炉の火を守り、父は山へ入る。俺の手にあるのは、名前もない息だけだった。 火も水も土もあるこの世界で、空気を動かすことは魔法扱いされない。教科書もない。前人未踏だ。頭の中では分かっている。風は空気で、空気は物質だ。なのに、出せるのはそよ風にも満たない吐息。 それでも、守りたいものはすぐ近くにあった。 息から始める。この村の風を借りて、少しずつ、大切なものを守れるようになる。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/08/29
  • 現在の作品転生したら息しかできなかったので、風を育てて守ります