あらすじ
※この作品は「Nolaノベル」にて、序章(一)のみ公開しています。
西暦とは異なるイリオス歴の世界。人類はアッシア大陸を舞台に、組織を強みとした「イレーネ王国」と制度を崇拝した「アルシム共和国」という二大勢力に分かれ、相互不干渉のもと平和を教授してきた。とある出来事をきっかけにして、いつまでも続くと思われた世界は、大きく歪み始めるのだった。
聖剣を愛する青年レラ・ユリエルは、卓越した戦略眼と鋼の意志で次々と戦功を挙げ、やがて王国に平和を取り戻すべく、静かに、しかし確実に仲間とともに力をつけていく。
一方、共和国のイローチ・ケイダは、歴史の真実を探し求めながらも数々の戦争や政争に巻き込まれては、奇跡的な勝利をおさめて「哀愁の鬼才」と呼ばれるようになった議員秘書。争いに辟易しながらも、自由に真実の歴史を探究できる環境をつくるために剣を取り続ける。
時代の歪みが交わるはずのなかった二人の英雄を出会わせた時、力とは何か、正義とは何か、国とは何か、そして世界をつくるのは英雄か民衆か、はたまた神なのかを問いかける。壮大な世界観、自由闊達な架空史劇、そして忘れがたい登場人物たちが織りなす、愛すべき叙事詩。